名義変更は放っておいても大丈夫？

なるべく早く手続きすることをおすすめします。
相続手続きの内、不動産の名義変更はとかく遅くなりがちです。但し、預貯金となれば、数十万円でもすぐに手続きをされるのではないでしょうか。 一般的に亡くなった方の財産で最も高額な財産は不動産であり、その価値は数千万円するものも少なくありません。不動産はモノであるため、実感しにくいですが、財産的価値から考えますと、預貯金よりも不動産の方がより重要であり、名義変更の必要性が高いとも考えられます。

故人が亡くなる前にみんなで決めた遺産分割は有効？

遺言以外で生前に遺産の帰属先を決めることはできません。
生前から相続人の間で遺産の分割方法を決めていても、その 協議は何の拘束力もありません。遺産分割は、故人が亡くなった後、相続人全員の協議で決定して、その意思を担保するため印鑑証明書が不可欠となります。

故人が不動産と借金（債務）を残してしまった。

故人の債務の整理をしましょう。
故人が債務超過の場合、一般的には相続放棄を行うのですが、不動産等放棄したくない財産がある場合は、故人の債務を返済していく債務整理をおすすめします。故人の債務を分割して少しずつ返済していく手続きですが、消費者金融などから長期間に渡って債務を負っていた場合には、利息を払いすぎている可能性がありますので、債務を減額できることがあります。

故人名義の不動産を売りたいけど…

不動産は故人名義のままでは売却することはできません。
必ず一度相続人名義に不動産を書き換える必要があります。相続による不動産の名義変更には多少時間がかかりますので、早めに専門家に相談されることをお勧めします。